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▼百軒衣装

今年のNHK大河ドラマのヒロイン、山内一豊の妻・千代は、はぎれを縫い合わせて個性的な着物を仕立て、それが『千代紙』のルーツ…とのことなんですが、『百軒衣装』には「MOTTAINAI」だけではない強い願いが込められたようですね。

★この本にも記載があるようです。『信州の布 これまでと これからと』


長野日報より
『百軒衣裳の情報 思い出と共に集まる』2006-11-18 6:01
 岡谷市本町四の手代木とし子さん(67)が、「百軒衣裳(いしょう)について知りませんか」と呼びかけた長野日報の記事を呼んだ読者から、たくさんの情報が手代木さんのもとへ寄せられている。心温まる思い出をつづった手紙もあり、手代木さんを感激させている。

 百軒衣裳は、病気の人が直るように、子どもが丈夫に育つようにと祈りを込め、100軒の家から小さな端ぎれを集めて縫ったという着物。記事が掲載された5日から、電話や手紙、パッチワーク状の袋を提供されるなど、10件ほどの連絡があった。多くは「一升袋」についての情報で、百軒衣裳については数件。いずれも衣裳そのものはない。

 諏訪市中洲の浜ワカエさん(86)からは、丁寧な手紙が届いた。「子どもがなかなか育たなかった私の母は、明治45年に生まれた兄のために、丈夫に育ったお子さんの衣裳の切れ端をもらい集めて『百人衣裳』の着物を作って着せました」とつづられ、茅野市下古田に住んでいたお母さんが、赤ちゃんを背負って同市の子之神、神之原あたりまで、布をもらいに歩いたと記されている。「昔母が作った百人衣裳を一目見たかったといつも思っていた矢先に記事を見て、本当にあった百人衣裳の話を聞いていただきたいと思いました」という手紙を読み、手代木さんは感動で目頭が熱くなったという。

 このほか「主人は、母親が46歳の時に授かった大切な子どもだからと、諏訪湖周辺の家から集めた『百つなぎの着物』を着せられたそうだ」と下諏訪町高木の女性からの連絡もあった。

 手代木さんは「多くの人に関心を寄せてもらいうれしい。実物はなかったが、お話を記録し、文化を残す方法を考えていきたいので助言してください」と話している。
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