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▼レインボープランをヒントに循環型まちづくり

 レインボープランをモデルに資源循環型まちづくりを進める福岡県大木町を視察しました。
 大木町の人口は約1万4千人で世帯数は約5千世帯、ちょうど長井市の中央地区と同じくらいです。平成18年から町内全世帯の生ごみ、し尿、浄化槽汚泥等の有機資源を回収して、「おおき循環センターくるるん」でメタン発酵させ、バイオガスと液肥を製造しています。ガスは施設内の熱源や発電に利用し、液肥(無料)は町内の農家や家庭菜園者が利用しています。大木町では良好な生ごみ分別のために、レインボープランと同じバケツコンテナ方式での回収を行っていますが、住民の協力状況は上々だそうです。
 くるるんは町のほぼ中心部にあり、環境学習棟を併設して見学等にも対応しています。隣接するのは、「道の駅おおき」の農産物直売所とレストラン。地元の女性たちが経営するレストランは、地元食材を使った手作り料理がビュッフェ形式で食べられ、子ども連れの家族、若者やお年寄りのグループなどで大賑わいでした。付近にはオープンしたての交流・起業支援施設もあり、くるるんが暮らしに身近な町の中核施設として住民に親しまれている様子が印象的でした。
 レインボープランとの出会いが循環型まちづくりの原動力だったと語る同町の関係者。長井市を何度も視察に訪れ、台所と農業をつなぐレインボープランの考え方と、5千世帯の生ごみ分別収集を実現している市民の姿に勇気づけられたそうです。 
 その同町は今や生ごみ資源化にとどまらず、「大木町もったいない宣言」を掲げて徹底した分別と資源化の仕組み作りを推進し、廃プラスチック(容器包装以外)の油化事業も開始しました。
 着々と進化し続ける大木町に、今後は長井市が元気をもらう番かもしれません。


(写真左:大木町で生ごみ分別収集に使用している家庭用バケツと収集用コンテナ、写真右:「おおき循環センターくるるん」)
 



(広報ながい 2019年12月1日号 虹の郷発希望行き 掲載)

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