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▼キタナ猫タロウの惰眠

キタナ猫タロウの惰眠/
刺す様な真夏の日射しが戻って来た。

大獅子を触ると熱い。

下顎の底に車輪の付いた木枠を固定した。

ねぷた風の台座も考えたが、室内に飾る事になったので極力低い台座にした。

先日高圧洗浄機で洗ったのだが、あまり変わり映えが無い。

耳の修理も仕上げに入ったので一安心だ。





大獅子の眉の上に白いマダニのようなものが見える。

汚な猫のタロウが惰眠を貪っているのだ。

年齢不詳、数々の戦いでゾンビ顔、牙も失っている癖に喧嘩は今も絶えないボス猫だ。

その面構えからは想像出来ない様な鳴き声は子猫の甘え声の如く・・だ。

半野良の彼は、この場所がお気に入り。猫は本能的に涼しく安心な場所を知っている。

しかし間も無く、お気に入りのベットが無くなってしまうのを知る由もない。

どんな顔して落胆するか見てみたいものである。
2017/08/01 08:20 (C) 獅子宿燻亭6
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