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▼偶キャリ

偶キャリ/

キャリアデザインと言う言葉を聞くと真っ先に思い出すのが、大リーガーのイチロー選手。

小学校6年生のときの「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです・・」の作文はすごく有名です。

でも、高校や大学でキャリアの授業やセミナーをして感じるのは、「やりたいこと」「なりたいもの」と言う夢をもった学生はまったくの少数派であること。
かくいう私も昔はその一人。

 

キャリアカウンセラーの勉強をしたときに出会った、キャリアデザインとは異なるキャリア形成論には救われた思いがしました。

そこには、「キャリアの8割は偶然の出来事からなる!」と言うことが書いてあったのです。

ご存知の方も多いかもしれませんが、学習理論で有名なクルンボルツ博士が提唱したプランド・ハプンスタンス「計画された偶発性理論」と言います。

「偶キャリ」なんて言う人もいますね。

これを理解してからは学生さんに「なにやりたいの?」とか「なにになりたいの?」と聞くことがすくなくなったように思います。

 

なんか「棚からぼた餅」みたいな感じがするんだけど、、、
そうじゃないんです!

そこには姿勢というか、努力というか、準備というか、心掛けというか、偶然を必然に変えるアプローチ方法があるんです。

誰がいったかハプンスタンスアプローチ。

 

「計画された偶発性理論」は3つの骨子からなっています。

<3つの骨子>
1.個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される
2.その偶然の出来事を、当人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させることができる
3.偶然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませることで自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる

 

そして、偶然の出来事をものにするのがハプンスタンスアプローチ。つまり5つの心掛けです。

<5つの心掛け>
●好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
●持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
●楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
●柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
●冒険心(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

 

山形弁で言うと。
●おもしゃい!
●ねっづぐ。
●なんとがなるぅ
●ほっだな、すかだないべしたぁ〜
●すぺたのこぺたのゆてねで、まずやってみろぉ!

 

そんなことをつらつら考えてたら、6つ目の心掛けを思いついた。
●共有心(Share-mind):体験共有、情報共有、お裾分け

 

山形弁にすると、
●「いっしょにすっべ!」か「まじゃらっしゃい!」

 

かな。


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