ヤマガタンver9 > 東京の娘

Powered by samidare

▼東京の娘

 私たちは、障害を持った高齢者が少しでも日常生活を楽に暮らせるよう、できればご自宅に帰れるように、体制を整え、リハビリテーションを行い、体調管理も医師が常勤して行っております。入所者の容態に変化が起きた時には、施設内の設備や投薬で対処できるかどうかを医師、看護師で判断して施設内で治療するか、病院に搬送するかを決めております。急変した場合はすぐに病院に搬送します。
 しかし、様子を直接見にも来ないで、電話で様態を聞いたとたんに、心配なのはわかるが、高圧的態度で「ああしろ、こうしろ。」と言ってくる輩が多い。そうゆう輩は、東京に出て行って二度と戻ってこない生活をしている娘が圧倒的に多いです。私たちは奴隷ではありません。金を払っているから何でも通るとでも思っているのでしょう。しかし、そんなにたくさんのお金をあなたからもらっているわけでもありません。なんか、勘違いしているのではないですか。そんなに心配ならご自分のところで面倒見たらいかがですか。
それができないならば、信用して他人に親を預けるしかないのです。我々は感謝されることはあっても、社会人として見下される必要は全くないのです。あなたには「ああしろ、こうしろ。」という権利はないのです。あなたは自分が信用に足る人間ではないので、他人のことも全く信用できないのでしょう。
 こういう事例がありました。地元に直接面倒を見てくれる人はおらず、病院か、施設で生活をせざるを得ない超高齢の女性(こういう方は白鷹町でもどんどん増えてきました。)。東京在住の娘と、他県に住んでいる長男がいます。入所時には尿道カテーテルが留置されていて、自分では歩行できない方でした。薬は東京の娘がどこからか持ってきてこれを使えという。医師でもない人間が処方した薬を施設の医師が「はいそうですか。」と使うわけにはいかない。どこかよその医師が処方したとしても患者を診ないで処方することは無診察診療で禁止されております。
また、どこで聞きかじってきたのか、「入所後に膀胱訓練をしてカテーテルを抜け。」と要求をされる。少しでも世話をしたなら、この方がカテーテルを抜ける状態でないのはわかるのに見にも来ないで命令する。そして、病院に連れていき、強引にカテーテルを抜いてもらう。この方の場合には尿の排出が悪く、腎盂腎炎を起こして発熱しやすくなるのは当たり前でした。もし熱が出たら、医師が判断し、腎盂腎炎による発熱にはまず、抗生剤、点滴で経過を見て、たいていは施設内で収まります。症状の軽快がない場合は病院に入院してもらうことになります。案の定、すぐに発熱しました。しかし、この方の東京の娘と他県の長男は施設に何の相談も連絡もせずに自分たちで病院に連絡し、突然退所して、病院に親を入院させてしまいました。預かってもらっている施設に何の連絡もなくそのようなことをするのは、社会人のすることではありませんし、全くその施設を信用していないということの表れでもあります。また、極めて人を馬鹿にした話です。施設には施設の決まり事、判断、そして責任があるのです。
 今後医療法人社団聰明会では、このような事例においては、二度とその方には入所していただかないことにしました。私達は奴隷ではありません。他の介護施設でもこのような事はたくさん起きているのでしょう。自己中の日本人がなんと多い事か、嘆かわしい限りです。

(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る