ヤマガタンver9 > いのちをつなごう〜被災地との絆が甦らせた長井の名酒

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▼いのちをつなごう〜被災地との絆が甦らせた長井の名酒

2月2日、長井に雪灯りのやさしい火がともる夕刻、福島から避難している方々と市民が手をつなぎ醸しだし、共に生産した新酒「甦る」の試飲会が開催されました。

会場には福幸ファームや避難者の皆さん、浪江町から避難し長井で閉鎖する酒蔵を引き継いで酒造りを再開した鈴木酒造さん、そして復興を支援する多くの市民が集いました。

その中の一人でプロジェクトメンバーの遠藤浩司さん(南相馬市出身)にプロジェクトを振り返ってもらいました。

「震災の翌日、原発事故を逃れ義理の父母、妻、息子の家族5人で長井に避難し、暮らすことになりました。子供の健康が一番の心配でした。被災一年目は福島のお得意様に請われ庭師として奔走し、2年目はレインボープランの命と食を未来の子供たちに届ける取組みに共感し、力になりたいと福幸プログラムに参加しました。」と遠藤さん。

栽培技術を学び、長井で育った野菜を故郷に届けたいと活動しましたが、被災地の流通は難しさが山積みでした。
ようやくいわき市のNPO団体とつながり、避難者の寄宿舎の子供たちに届けられるようになりました。

2年目はさわのはな倶楽部から種籾を分けていただき、苗づくり、草取り、刈り取りを行い、実った米は鈴木酒造さんへとバトンタッチされました。
長井の土と水、そしてさわのはなを使った初めての酒造りは、不安を覆し予想を上回る出来となりました。

遠藤さんは、「先日も南陽市で県内の被災者の集いがあり、福幸ファームの活動に共鳴し参加しようという仲間が増えました。被災はつらいこと。でも避難しなければこのつながりはできなかった。今年も続けますよ。」と話してくれました。

新酒は復興をめざす目指す方々の思いが一滴一滴に醸し出され、何とも言えないやさしいのど越しです。
思いやりや手をつなぐことで醸し出され甦ったお酒は、3月11日に福島と、長井の市民に届けられます。


福幸ファームのメンバーによる「さわのはな」の田植え

広報ながい 2013年3月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事

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